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2017年の貴金属相場

2018年1月16日

明けましておめでとうございます。
今回は金相場を中心に昨年の動向を振り返ってみたいと思います。

年初と年末の価格を比較すると、プラチナを除いて上昇となりました。
金:1,158.84ドル→1,302.80ドル(12.4%高)
銀:16.297ドル→16.938ドル(3.9%高)
プラチナ:936.51ドル→928.25ドル(0.9%安)
パラジウム:708.50ドル→1,063.52ドル(50.1%高)

金・銀

年初は前年11月の米大統領選以降続いていた米長期金利の上昇やドル高が一服したことで、金は1200ドル台を回復。その後、1月20日にはドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ合衆国大統領に就任し、経済政策への期待感から株高が進んだことで1190ドル台に下落しました。1月末にかけては、移民を規制する米大統領令をめぐって混乱が広がったほか、欧州の政治的不透明感を背景に安全資産として金が買われました。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が後退し、対ユーロでのドル安が進んだことも相場を押し上げ、2月後半には1250ドル台に上昇しました。

2月末のトランプ大統領による議会演説を無難に通過し3月に入ると、イエレン議長をはじめFRB高官が相次いで早期利上げを示唆したことで金は急落し、一時は1200ドルを割り込む場面も見られました。同月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが決定されたものの、今後の利上げペースについては警戒されていたほどタカ派的な姿勢ではなかったことから、1220ドル台に反発。その後も、米医療保険制度改革法(オバマケア)の見直しが頓挫したことを受けて、トランプ政権の政策実現性が疑問視されたほか、中東・北朝鮮情勢の緊迫化を背景に1280ドル台まで上昇しました。

5月のFOMC後は、6月利上げへの警戒感が強まったことで1210ドル台に下落。仏大統領選で中道派のマクロン氏が勝利し、投資家のリスク回避姿勢が後退したことも圧迫要因となりました。その後は、トランプ大統領のロシア疑惑、中東・北朝鮮など地政学的リスクの高まりから1290ドル台に上昇。6月のFOMCにおける利上げ決定は予想通りとなりましたが、イエレンFRB議長の発言がタカ派的と受け止められ、ドル高が進んだことで1250ドル台に急落。また、FRBに続き欧州中央銀行(ECB)も金融引き締に転じるとの見方が強まる中、欧米の長期金利上昇を嫌気して1240ドル台まで下落しました。

7月から8月にかけては、低調な米経済指標を受けてFRBによる追加利上げ観測が後退し、ドル安が進んだほか、北朝鮮情勢の緊迫化や米国の政治不安などリスクイベントが多発し、8月下旬には1300ドルを突破。9月上旬に1350ドル台と年間高値を付けた後、良好な米経済指標や同月のFOMCを受けて12月の利上げ観測が高まり、ドル高が進んだことから1260ドル台に急落しました。

10月から11月は1260ドル台から1290ドル台で推移した後、12月初旬には米税制改革実現への期待感やFOMCを控えたドル高に押され、1240ドル台に急落。同月のFOMCでは年内3回目の利上げが決定されましたが、市場ではすでに織り込み済みであったほか、今後の利上げ見通しが予想されたほどタカ派的な内容ではなかったことから上昇に転じました。

年末にかけては、対ユーロでのドル安を受けて上昇基調を維持。北朝鮮情勢など地政学的リスクを背景に安全資産としての買いも入り、1290ドル台で取引を終了しました。2017年は世界的な株高とともに、安全資産とされる金も堅調に推移した点が特徴的でした。

プラチナ・パラジウム

プラチナは総じて金に追随する展開となりました。昨年12月にはシバニェ・スティルウォーター社が白金生産大手ロンミン社の救済買収を発表するなど、白金鉱山の再編が徐々に進んでいるものの、需要の伸び悩みが相場の重石となっています。金に対するプラチナのディスカウントは約370 ドルと過去最大を記録しました。
また、パラジウムが旺盛な需要を受けて大幅高となり、9月末には16 年ぶりにプラチナ・パラジウムの価格が逆転。年末にかけてパラジウムは一段高となり、プラチナよりも約130ドル高い水準で取引を終了しました。

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