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確実視される利上げ

2017年3月16日

今月もビットコインの話題から。ビットコインは年初の暴騰・暴落の後、ビットコインの上場投資信託(ETF)が米証券取引委員会(SEC)の審査を経て認可されるのではないかという期待感から再び上昇に転じ、3月初めには一時1ビットコイン=1300ドルを突破し、金価格を大幅に上回りました。しかしSECの結論は不認可となり*1、1060ドル台に暴落した後、すぐに1200ドル台を回復するなど荒い値動きが目立っています。

金は欧米の政治リスクが意識され(特にトランプ大統領は1月20日の就任直後から次々と大統領令を発布し、毎日どったんばったん大騒ぎでしたので)、2月も上昇基調を維持。2月27日には1250ドル台と約3カ月半ぶりの高値を付けました。

翌28日、注目されたトランプ大統領の議会演説はこれまでの過激なトーンが抑制され、まことに大統領然としたものでした。これを好感して米国の主要株式指数はそろって過去最高値を更新。無事に演説が終わったと皆が胸をなでおろしていたところ、3月に入り、すかさず米連邦準備制度理事会(FRB)が動き出しました。

「追加利上げをするなら今のうち」とばかりに、FRB高官が相次いで3月利上げに言及し始めたのです。確かに米経済指標は改善が続いていますし、トランプ政権の経済政策でインフレ圧力が強まることも予想されますが、市場では3月利上げはないとの見方が広がっていたため、こうしたFRBの姿勢にあわてて月内利上げを織り込むことに。米長期金利やドルが上昇する中、金をはじめ貴金属は連日売りに押され、年初からの上げ幅を大きく削ることとなりました。

イエレンFRB議長も3月利上げを示唆しており、もはや利上げが確実視される状態ですので、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)については、利上げの有無ではなく今後の利上げペースに市場の関心が集まっています。

最後に余談ながら、FRBの利上げペースももちろん気になりますが、議会演説時のトランプ大統領の姿でどうにも引っかかっていることがあります。演説は東京時間の3月1日午前11時からでしたので、私もネットのライブ中継を眺めていたところ、議会に入って来た大統領のネクタイに目が留まりました。

重要な場面では赤または青の無地、いわゆる「勝負ネクタイ」を身に着けるものだと思っていたら(就任式の時は赤の無地でした)、この日はネイビーの地に白いストライプといういたって「普通」のネクタイだったのです。壇上では大統領の後ろにペンス副大統領とライアン下院議長が座っており、いずれも青の無地でいかにも勝負ネクタイという装いなので、大統領のネクタイが一層「普通」に見えてきます*2。

実業家として「トランプ・ブランド」を築き上げてきた同氏がネクタイの与えるイメージに無頓着であるはずがなく、あえて「普通」を選んだのでは……何か意図があるように思えてなりませんが、深読みし過ぎでしょうか。

*1
不正防止や投資家保護が不十分と判断されたことが、不認可の理由でした。 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL11H63_R10C17A3000000/

*2
ホワイトハウスのウェブサイトで配信されている議会演説の動画です。 https://www.whitehouse.gov/joint-address

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