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山吹色に塗替

2008年7月14日

6月26日、ニューヨークの金相場は約30ドルも上昇し、再び900ドル台にのせました。一日の上げ幅としては1985年以来最大だそうです。

1−3月は金融危機により金が買われ、1,000ドルに達しました。その後は「インフレになるの!?」という不安はありつつも「利下げストップ」との観測が台頭し、ややトーンダウン。そして1年の折り返し地点となる現在、原油高の波紋は、インフレ懸念をより確実なものとしながら急激に拡大し、金が「outer haven(中心から離れた避難所)」として買われています。まだ金融危機も収束したわけではありません。
各国中央銀行はプレッシャーにさらされながら金融政策の選択を行っています。欧州中央銀行(ECB)はインフレ抑制に向けて0.25%の「利上げ」に踏み切りました。しかし、インフレに対処するために利上げ政策を取ろうにも、景気の先行きはいまだ不透明。あちらを立てればこちらが立たぬという局面にあり、金融政策だけでは如何ともしがたい状況なのです。

さて、サミットでも主要なテーマに挙げられた高値の原油。原油高による波紋は原材料高・コスト高を招いており、「原油相場の高騰は投機のせいだ」という見方から市場規制の強化も検討されています。しかしマーケットでは、今の価格は需給関係に基づいているという認識もあるようです。つまり新興国は成長過程にあり、エネルギーの需要はどんどん高まる見込みであるため、「需要が堅調なものに買いが集まるのは当然ッ!政府の介入は好ましくない」という見方です。
双方の言い分がありますが、自由経済をうたう以上は市場の自己規律に委ねるという結果になるのでしょうか。

そんな中、再び金を買う動きが活発になってきました。
6月26日、ニューヨークの金相場は約30ドルも上昇し、再び900ドル台にのせました。一日の上げ幅としては1985年以来最大だそうです。
金融不安に原油高、インフレ懸念……経済の先行きが不透明ということで、資産のリフォームに向けて金が買われました。金は「安全な資産」と言われます。どのような状況であっても、その価値が「ゼロ」にはならないからです。こういうわけで、資産の一部を山吹色に塗り替えているのです。しかし、その出来映えはまだわかりません。900ドル台で推移していますが、その勢いをこのまま維持できるかどうか、というところです。視線を金塊に移しながらも、いつでも山吹色の壁紙をはがす準備はしています。

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