相場情報


相場ホット情報

黄金週間の穴場に金鉱山見学のススメ

2007年5月 1日

4月の金相場はゴールデンウィークを控えて$680台まで再上昇し、上海発世界同時株安直前の水準にまで達しました。しかも、今回の上昇は急騰ではなく着実に足元を固めながら上がってきたので底堅さを感じます。

現在、日本はゴールデンウィーク真っ只中ですが、海外はというと、ニューヨーク市場で1日にメーデー、ロンドン市場で7日に「アーリー・メイ・バンク・ホリデー」があるだけです。海外金相場に影響を与えるようなさしたる材料もなく、東京市場も連休中のため、この時期の金相場は商い閑散が予想されます。一気に$700突破のシナリオも考えづらいので、ほぼ現状レベルで推移するのではないかと思われます。

さて、今回はゴールデンウィークの計画を立てられている皆さんに、ちょっと変わったお出かけスポットとして金鉱山をご紹介したいと思います。

現在、日本を代表する金山といえば鹿児島県の菱刈鉱山ですが、我々一般人が立ち入ることはできません。しかし、佐渡金山(新潟県)、土肥金山(静岡県)、串木野金山(鹿児島県)などのような閉山した鉱山ではテーマパークとして観光できるところが全国にたくさんあります。

5年ほど前に私が訪問した茨城県久慈郡太子町にある栃原金山は、奈良時代に発見され、戦国時代には佐竹藩の隠れ金山として採掘されていたと伝えられています。その後長らく閉山した状態でしたが、昭和62年頃(当時金価格約2,000円/g)、某鉱業会社が鉱業権を取得し本州唯一の現役金山として再開しました。しかし、平成9年頃金価格が1,500円/gを下回ったため不採算となり、再び閉山に追い込まれてしまいました。

金鉱床は銀鉱石を伴うのが一般的ですが、栃原金山の鉱脈は珍しく金のみで、最盛期には1トン当たり約30gの金含有率を誇ったそうです。現在は残念ながら見学もできなくなっているそうですが、当時は坑道入口、採掘現場、破砕機、比重選鉱の装置などを見学することができました。鉱山事務所では椀掛け体験ができ、採れた砂金は瓶に詰めて持ち帰ることもできました。

そういえば、金鉱跡で可憐な紫色の花を付けたヤブムラサキが咲いていたことを思い出します。植物には特定の金属を吸収して蓄積する性質を有するものがあります。シダ類、ヘビノネゴザなどが挙げられますが、中でもヤブムラサキは金を吸収することで有名です。なぜ、葉に金が蓄積するのかはまだ解明されていませんが、金の化合物であるシアン化金を根から吸収して葉に蓄積するというのが有力な説のようです。金鉱脈を探す山師もまずこのヤブムラサキを探すためハンマーを片手に山を歩いたといいます。

「黄金の国ジパング」と称され、多くの埋蔵金伝説が眠るこの大地では、意外なところでヤブムラサキを見つけることができるかもしれません。風薫る5月、少し相場から離れて山歩きなどをしてみるのも一興です。

椀掛け
椀状の容器に砂鉱や鉱石を入れ、水を加えて揺することにより低比重の不要物を水とともに流出させ、高比重の鉱物を選別する方法

ページの先頭へ